HTMLメールツール比較:判断の種類から読むページを選ぶ

Mara Levin 著 · 2026年10月7日更新 · 料金は各社の料金ページで同日に確認

19本ある比較記事のうち、最初に開くべき1本を決めるための案内です。HTMLメールの選択は「デザインする」「コードで書く」「表示を検査する」「送る」の4つの層に分かれ、記事ごとに扱う層が違います。

まず自分がいま決めたい層を選び、下の3つのルートのうち近いものを上から順に読んでください。各記事のあとに、ルート内の次の記事が自然に続くように並べています。料金は各社の料金ページから2026年10月7日に読み取った米ドルの数字で、記事ごとに出典を明記しています。実機での検証をしたとは書いていません。根拠はドキュメント、料金表、各社の公式な説明です。詳しい方法は 評価方法(英語) にまとめています。

ルートA:ビジュアルエディタを選ぶ

誰かがブロックを並べてHTMLを書き出し、配信は別のツールが担当する構成です。見るべき数字は月額よりも、書き出し回数・席数・書き出せる配信ツールの一覧です。

  1. Stripo vs BEE Free

    最初の有料プランを比べる記事です。Stripo Basic は $20、Beefree Professional は月払いで $30(年払いなら月 $25)、承認フロー付きの Business は $160です。無料プランでできないことも整理しています。

  2. Topol.io vs Stripo

    1人で使うなら Topol PRO の $10 で足りるのかを確かめます。自社アプリに埋め込むプラグイン(Startup は $70で50ユーザー)と単体エディタの違いもここで分かります。

  3. Postcards vs Stripo

    Postcards は Plus が $16(書き出しは月20回まで)、Pro が $24(書き出し無制限)です。AIクレジットと書き出し上限が、Stripoのモジュール方式との選択を左右するかを見ます。

  4. Mailchimp vs Beefree

    すでに Mailchimp を使っている人向けに、デザインだけ別ツールにする価値があるかを判断します。Mailchimp は Essentials $13、Standard $20(500コンタクトまで)です。

  5. Unlayer vs Chamaileon

    自社アプリにエディタを組み込む(Unlayer Launch は月 $250)か、チームの制作環境を借りる(Chamaileon は月 $400から)かの比較です。買う相手が違うので、価格だけでは並べられません。

  6. Sequenzy vs Chamaileon

    メールを配信するプラットフォームと、チームでデザインするための環境では、担う役割が異なります。Chamaileon を検討している人が、配信側のツールとどう組み合わせるかを考えるときの比較です。

ルートB:コードで書く、表示を検査する

リポジトリの中でメールを書く開発チーム向けです。ライセンス料はかからず、差が出るのは文法、ビルドの手間、検査にかかる費用です。

  1. MJML vs React Email

    タグ言語をコンパイルするか、Reactのコンポーネントで書くかを比べます。すでにReactアプリがあるチームは、ここから読むと早く結論に着きます。

  2. Maizzle vs MJML

    Vue と Tailwind による書き方と、MJML 専用タグの書き方を対比し、ビルド手順と Outlook の扱いを確認します。

  3. React Email vs Maizzle

    ReactかVueか。メールの中での Tailwind の制約、プレーンテキストの出力、開発サーバーの違いを整理します。

  4. Parcel vs Litmus

    検査機能をコードエディタに内蔵した Parcel(1ユーザー月 $29、追加プレビューは500回で $49)と、検査専用の Litmus を比べます。

  5. Litmus vs Email on Acid

    プレビューの数え方の違いと、Email on Acid が Mailgun Inspect へ移行することで何が変わるか(Basic $99、Premium $199)を扱います。

ルートC:配信の仕組みを選ぶ

アプリから送るAPIと、連絡先を持ってシナリオを動かすプラットフォームを順に比べます。課金の単位が通数・連絡先・プロファイルと変わるので、同じ人数でも順位が入れ替わります。

  1. Resend vs Postmark

    Resend Pro は $20(50,000通)と $35(100,000通)、Postmark Basic は $15(10,000通)と $55(50,000通)です。開発者向けの2社を、冪等性キーやWebhookの署名まで含めて比べます。

  2. Postmark vs SendGrid

    Postmark Basic は10,000通で $15、50,000通で $55、125,000通で $115。SendGrid Essentials は50,000通で $19.95、100,000通で $34.95です。

  3. SendGrid vs Mailgun

    大量送信向けの2社を、現行プラン、無料枠、専用IP、受信ルーティングの面から比べます。Mailgun Foundation は50,000通で $35、Scale は100,000通で $90です。

  4. Loops vs Resend

    連絡先数で課金する Loops($99で約10,000件、$249で約50,000件)と、通数で課金する Resend の違いを、必要なAPI呼び出しとあわせて見ます。

  5. Customer.io vs Loops

    Customer.io Essentials は5,000プロファイルで月 $100から、10,000で $145です。シナリオの分岐の深さと、成長したときの費用の伸びを比べます。

  6. Customer.io vs Drip

    Drip は2,500人までが $39、10,000人で $154です。プロダクトのイベントを軸にするか、ストアのデータを軸にするかが分かれ目になります。

  7. ActiveCampaign vs Drip

    CRM中心の自動化(ActiveCampaign Starter は10,000件で $149、年払い)と、ECに寄せた Drip($154)の使い分けを扱います。

  8. Userlist vs Customer.io

    B2B SaaSに特化した Userlist(Basic は10,000ユーザーまで $149)と、汎用の Customer.io を、ユーザー課金とプロファイル課金の違いから比べます。

状況別の読む順

ルートを選ぶ前に、自分の状況に近い行から読む順番を決めることもできます。矢印の順に開けば、前の記事で絞り込んだ候補を次の記事で比べられます。

状況 読む順 費用の目安
個人のデザイナー(月に10通以上を書き出す) Topol.io vs Stripo → Stripo vs BEE Free Topol PRO は $10、Stripo Basic は $20、Beefree Professional は $30
3人のチーム(共有ライブラリが欲しい) Postcards vs Stripo → Stripo vs BEE Free → Mailchimp vs Beefree Topol Team $15、Postcards Pro $24、Stripo Medium $45
Reactアプリを持つ開発チーム MJML vs React Email → React Email vs Maizzle ライセンス料は $0。検査は Parcel か Litmus で別途
アプリから確認メールやパスワード再設定を送る Resend vs Postmark → Postmark vs SendGrid → SendGrid vs Mailgun 50,000通で Resend $20、SendGrid $19.95、Mailgun $35、Postmark $55
立ち上げ直後のSaaSでオンボーディングを自動化したい Loops vs Resend → Customer.io vs Loops Loops は約10,000件で $99、Customer.io は10,000プロファイルで $145
ECストアで購入データから配信したい Customer.io vs Drip → ActiveCampaign vs Drip Drip は10,000人で $154、ActiveCampaign Starter は10,000件で $149(年払い)

価格帯の早見表

比較記事を開く前に、候補がどの価格帯にいるかを確かめるための表です。数字はすべて各社が料金ページに掲げた有料プランの入口の価格か、指定した通数・件数での価格です。

価格帯 ツールと価格 何に対して払うか
月 $25 まで Topol PRO $10、Stripo Basic $20、Postcards Plus $16 と Pro $24、Postmark Basic $15(10,000通)、Mailgun Basic $15(10,000通)、Resend Pro $20(50,000通)、SendGrid Essentials $19.95(50,000通) 個人の席、書き出し、通数
月 $25 から $160 Parcel $29(1ユーザー)、Beefree Professional $30、Mailgun Foundation $35(50,000通)、Drip $39(2,500人まで)、Email on Acid $99 と $199、Loops $99(約10,000件)、Customer.io Essentials $100から(5,000プロファイル)、Userlist Basic $149(10,000ユーザー)、Beefree Business $160 席、連絡先、プロファイル
月 $249 以上 Loops $249(約50,000件)、Unlayer Launch $250、Chamaileon Premium $400 埋め込み、チーム環境、大きな名簿

高い価格帯のツールが「良い」わけではありません。月 $10 のエディタは1人の作業を、月 $250 のエディタは自社製品への組み込みを、月 $400 の環境はチームの承認を買っています。

ビルダーのプラン別の上限(月額・米ドル)

エディタ系の比較で結論を左右するのは、月額よりも書き出し回数と同時に使える人数です。各社の料金ページに載っている数字を、スラッシュ区切りでプランの順に並べています。

ツール プラン 月額 月の書き出し回数 人数
Stripo Free / Basic / Medium / Pro $0 / $20 / $45 / $125 4 / 50 / 300 / 4,000 2 / 2 / 3 / 10
Beefree Starter / Professional / Business $0 / $30 / $160 6 / 無制限 / 無制限 Professional は他の1席と共有
Topol PRO / Team $10 / $15 無制限 / 無制限 Team は3人、追加は1人 $10から
Postcards Start / Plus / Pro $0 / $16 / $24 5 / 20 / 無制限 Plus は1人、Pro は3人を含む
Parcel Production $29 / ユーザー — 1ユーザー単位

配信APIの月額を通数で比べる

ルートCの記事を読む前に、同じ通数での目安を並べておきます。各社のスライダーや料金表を読み取った値で、読み取っていない通数は空欄の代わりに明記しました。

月の通数 Resend Postmark SendGrid Mailgun
10,000通 Pro $20(50,000通まで含む) Basic $15 選択範囲は50,000通から Basic $15
50,000通 Pro $20 Basic $55 Essentials $19.95 Foundation $35
100,000通 Pro $35 読み取りなし Essentials $34.95 Foundation $75、Scale $90
125,000通 読み取りなし Basic $115 読み取りなし 読み取りなし

通数だけでは比べられない点もあります。Postmark の Basic は10,000通で $15、Pro は $16.50、Platform は $18で、Resend は Pro が50,000通で $20、100,000通で $35、Scale が100,000通で $90、200,000通で $160と、プランごとに通数の段階が分かれています。専用IPの条件もプランごとに違うため、各比較記事で確認してください。

計算例: 3つの送信量で Resend と Postmark を並べる

スライダーに表示された段階だけを使い、段階の間は補間しません。次の表は、月に10,000通、50,000通、125,000通を送る場合の月額と、その金額を12か月続けた単純計算です。Resend は100,000通と200,000通の段階を持ち、Postmark は125,000通の段階を持つため、読み取った段階が重ならない箇所は、その旨を書きました。

月の通数 Resend の段階 Postmark Basic / Pro / Platform 12か月分の計算
10,000通 Pro $20(50,000通までの段階) $15 / $16.50 / $18 Postmark Basic $15 × 12 = $180、Resend Pro $20 × 12 = $240
50,000通 Pro $20 $55 / $60.50 / $66 Postmark Basic $55 × 12 = $660、Resend Pro $20 × 12 = $240、Postmark の Pro と Basic の差は $60.50 − $55 = $5.50
125,000通 読み取りなし(100,000通は Pro $35 と Scale $90、200,000通は Scale $160) $115 / $126.50 / $138 Postmark Basic $115 × 12 = $1,380、Platform との差は $138 − $115 = $23

読み方は次のとおりです。10,000通では、Postmark Basic の $15 のほうが Resend Pro の $20 より低い数字ですが、Resend の $20 は50,000通までの段階の金額で、同じ金額のまま50,000通まで使えます。50,000通を送るなら、同じ $20 と $55 の比較になります。金額の低さだけで選ばず、Postmark の Basic、Pro、Platform の違いと、Resend の Pro と Scale の違いを、Resend vs Postmark で確認してください。Pro と Scale のように、同じ100,000通でも別のプランには別の金額が付きます。

計算例: 席の数でビルダーを選ぶ

エディタを使う人数が増えると、プランの境目で金額が跳ねます。Topol は PRO が $10、Team が $15(3人を含む、追加は1人 $10から)です。Stripo は Basic が $20(2人)、Medium が $45(3人)、Pro が $125(10人)です。Topol の追加席は「から」の表示なので、式の結果は下限として読んでください。

使う人数 Topol Stripo
1人 PRO $10 Basic $20(2人まで)
3人 Team $15(3人を含む) Medium $45、1人あたり $45 ÷ 3 = $15
5人 $15 + 2 × $10 = $35 以上 Pro $125(Medium は3人まで)
10人 $15 + 7 × $10 = $85 以上 Pro $125、1人あたり $125 ÷ 10 = $12.50

金額の差だけで決めないでください。Stripo は月の書き出し回数が Basic で50回、Medium で300回、Pro で4,000回と上限があり、Topol は書き出しが無制限と表示されています。席の数に加えて、書き出しの回数、承認の流れ、書き出せる配信ツールまで読むには、Topol.io vs Stripo が早道です。

いま使っているツールから読む記事を選ぶ

すでに契約しているツールがある場合は、その名前を軸に、最初に読む記事を決めると早く進みます。迷いの例は、各記事が扱っている問いに沿って書きました。

使っているもの よくある迷い 最初に読む記事 次に読む記事
Mailchimp デザインだけ別のエディタにする価値があるか Mailchimp vs Beefree Stripo vs BEE Free
Stripo 席が足りない、書き出しの上限に当たる Topol.io vs Stripo Postcards vs Stripo
MJML React のコンポーネントに移すか、Vue と Tailwind に移すか MJML vs React Email Maizzle vs MJML
Litmus プレビューの数え方と、費用の伸び方 Litmus vs Email on Acid Parcel vs Litmus
Resend 通数課金のままでよいか、連絡先を持つ基盤が要るか Resend vs Postmark Loops vs Resend
SendGrid 大量送信での料金の段階と、専用IPの扱い SendGrid vs Mailgun Postmark vs SendGrid
Customer.io プロファイル課金から、ほかの課金単位へ移るか Customer.io vs Loops Userlist vs Customer.io

ライフサイクル基盤の月額を名簿の大きさで比べる

Loops、Customer.io、Drip、ActiveCampaign、Userlist の記事に進む前に、名簿が約5,000件のときと約10,000件のときの目安を並べます。課金の単位が違うので、数字は「何を数えた価格か」の列とあわせて読んでください。

ツール 課金の単位 約5,000件 約10,000件 補足
Loops 購読者数 $48(4,788人) $99(9,998人) 無料枠は新しい1,000人まで、30日で4,000通
Customer.io Essentials プロファイル数 $100(5,000) $145(10,000) 追加プロファイルは1件 $0.009
Drip アクティブな人数と通数 $89(5,000人) $154(10,000人) 2,500人までは $39
ActiveCampaign Starter 連絡先数(年払い) $79(5,000件) $149(10,000件) 50,000件では Starter が選べない
Userlist Basic 追跡ユーザー数 — $149(10,000人まで) 1,000人追加ごとに $10

料金ページで確認する6つの項目

項目 見る場所 実例
請求周期 料金表の上にある月払い/年払いの切り替え Beefree の Professional は月払い $30、年払いなら月 $25です。
通数・件数のスライダー 料金表の近くにある選択バー SendGrid Essentials は50,000通で $19.95、100,000通で $34.95と変わります。
同時に使える人数 プランの比較表の「Users」「Members」行 Stripo Basic は2人、Medium は3人、Pro は10人です。
書き出し・プレビューの上限 機能比較表の下の方 Parcel の追加プレビューは500回で $49です。
無料枠が止まる条件 FAQ や注記 Mailchimp の無料プランは250連絡先、月500通で、超えると送信が止まります。
追加料金 プラン下の注記、または別ページ Postmark の Basic は50,000通で $55、Resend の Scale は200,000通の段階で追加1,000通 $0.80です。

読むときの3つの注意

無料プランの上限を先に読む

Beefree の Starter は10デザインまで、書き出しは月6回までです。Postcards の Start は月5回、Stripo の Free は月4回です。Stripo は Free を「テンプレートは作れるが、ESPへの書き出しは想定しない」プランとして説明しています。試用には向いても、毎週の配信には足りません。

請求周期とスライダーの位置を確認する

Beefree は年払いで Professional が月 $25、月払いで $30です。Postmark や SendGrid は通数のスライダーで価格が変わります。各比較ページには、どの設定で読み取った数字かを書いています。

価格は米ドルのまま読む

このサイトの料金はすべて各社の料金ページに表示された米ドルで、円換算はしていません。為替と消費税の扱いは、購入画面で確認してください。

FAQ

このハブに「おすすめ1位」がないのはなぜですか。

エディタは配信せず、APIにはエディタがないように、比較ページの多くは役割の違うツールを並べているからです。各ページは最初に扱う層を示し、そのうえで「どちらを選ぶべき人か」を書いています。エディタの順位づけは日本語のトップページにあります。

エディタと配信ツールのどちらから決めればよいですか。

すでに配信ツールがあるなら、ルートAのエディタ比較から読み、書き出せる配信ツールの一覧を確認します。配信ツールがまだないなら、ルートCの Loops vs Resend で「連絡先を持つ基盤」と「送るだけのAPI」のどちらが要るかを決め、そのあとでエディタを選びます。

料金はいつ時点のものですか。

2026年10月7日に各社の料金ページで読み取ったものです。料金は予告なく変わるため、各比較ページのリンクから元のページを開き、通数のスライダーと請求周期を確かめてから契約してください。

日本語に翻訳されていない比較はありますか。

このページに並ぶ19本はいずれも日本語版のページへリンクしています。乗り換えを扱う「alternatives」ページは英語のみで、このページ下部のリンクから開けます。

3人を超えるチームでは Topol と Stripo のどちらが安くなりますか。

上の席の表で計算すると、5人では Topol が $15 + 2 × $10 = $35 以上、Stripo は Pro の $125、10人では Topol が $15 + 7 × $10 = $85 以上、Stripo は Pro の $125です。Topol の追加席は「から」の表示で、上限が分からないため、この差は下限どうしの比較です。書き出し回数、承認の流れ、書き出せる配信ツールも違うので、金額が決め手になるのは、そこがそろったあとです。

同じ100,000通なのに、Resend の金額が2つあるのはなぜですか。

Pro の $35 と Scale の $90 は別のプランだからです。Resend の料金ページでは、Pro が50,000通で $20、100,000通で $35、Scale が100,000通で $90、200,000通で $160と、プランごとに段階が分かれています。画面でプラン名を確かめず、金額だけを比べると、別のプランの数字を並べてしまいます。

年払いにすれば必ず安くなりますか。

請求周期を切り替えられるベンダーでは、年払いのほうが月あたりの金額が低く表示されることがあります。たとえば Beefree の Professional は月払いが $30、年払いが月 $25で、12か月分に並べると $360 と $300で、差は $60です。ただし切り替えがあるかどうかはベンダーごとに違うため、年払いの金額は、料金表の上に切り替えがあることを確かめてから読んでください。

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